判決・・・2010年5月24日(月) 13:10~ 東京地裁 大法廷
牛海英さんと、ブログ担当者の田中で、写真を撮らせていただきました。

元々、オシャレできれいな方なのですが、毒ガスで体を壊して、顔にも傷ができたりなど、とても心が落ち込んでおられた時期もあったそうです。でも今見て、ぜーんぜん、普通に、いやよほど普通以上におきれいですね!!
そして、そのオシャレもお金をふんだんにかけてのものではなく「安くてきれい、がモットーなの。このカットソー、40元(約600円)よ」と自慢して下さいました。
そう、もともと、チチハル毒ガス事件の被害に遭われる前も、ただの美人さんではなかったのです。廃品回収所を切り盛りし、男性達を雇用・指揮監督する、若く才能あふれる女性経営者なのです。
・・・さて、しかし、被害者がきれいで華やいでいる様子を見ると、もしかしたらこんな、うがった見方をする人もいるかもしれません。
「なんだ。十分衣食足りているし、心の余裕もあるからこそ、オシャレができるのではないか。最も助けなければならない、かわいそうな人でもないではないか。自分達がお金や労力を使って、本当に支援する必要があるのか?」・・・。
およそ全ての「気の毒な被害者に支援をお願いします」といった活動には、こういった批判はつきまとう、といっても言い過ぎではないでしょう。
その批判を完全にかわそうとしたら、どこまでも被害者には、惨めったらしく、かわいそうな様子でいてもらうしかないのかもしれません。その方が支援金額的には集まるかもしれません。
しかし、本当に被害者の友人として、被害者のためを思い、被害者の喜びを自分の喜びとするなら、少しでも被害者に、物心ともにハッピーになってもらった方がいいに決まっています。
そして、牛さんだけでなく、男性も含め、多くのチチハル事件被害者たちが、事件前は、「やり手の商売人」や、「うんと稼げる優秀な労働者」でした。
このことを考えたとき、本当に被害者が満足する解決は、ただ、衣食足りて医療・生活支援を受ける依存生活ではないのではないか、もう一度商売を成功させたり、自分の力で何か一つでも二つでもできているという自信をも、求めておられるのではないか。・・・私には、そのように思えます。
そのバイタリティがある方々だからこそ、大変な思いをして来日し、証言し、議員さんのところを回って訴えかけたり、つらい病状をビデオに撮ったりすることにも、承諾してくださっているのだと思います。
日本人と一緒に何かをつくりあげ、行動して成し遂げて行く・・・。金銭支援だけでなくて、そういうことを可能にする、被害者の生き方・自己実現をも、今後考えて行くべきだと思います。お金をカンパできない人も、労働力や人脈、新しいアイディアといったところで、この計画に参加できる可能性が十分あります。
若い被害者達の将来は長いです。かつて「かわいそうな薬害エイズ被害者」であった川田龍平さんが、大活躍し、議員にもなられました。川田議員ももちろん、今回の集会にメッセージを下さいました。そして、川田議員の大成功の影には、ご本人の努力もさることながら、多くの方の支援がありました。
私は、チチハル被害者のこれからの人生にも、大きな期待をしています。哀れみではなく、敬意・尊敬・期待です。牛海英さんが、もっと更に美しく元気になれるかどうか、私たち支援者しだいです。今後、多くの支援者とともに、私も頑張っていきたいですので、今後とも宜しくお願いいたします。