★今後の予定
2009年12月21日(月)午前10時 東京地裁103号法廷
2010年1月25日(月)午前10時 東京地裁611号法廷
大変遅くなりましたが、「被害者の声」に、施青さんの証言を追加しました。
施青さんは、貧しい農村の出身で、1972年に21歳でご結婚。大学には行っていません。というか、この時代、文化大革命のため、大学教育自体がなかったですね。
読み書きが出来ないということで、裁判の際も、宣誓書を読み上げるところ、通訳の方が言った言葉を後に続いて言う形で行っていました。
弁論の準備も、読み書きが出来れば紙を渡して、こんな内容でどうですかというチェックが出来るのですが、それが出来ないためすべて口頭で行い、大変でしたという弁護団のお話がありました。
文字の読み書きが出来ない人がいる。日本でも確かにいると思います。しかし、インテリ階層に属して生活していると、そういう方とお友だちになったり交流する機会がありません。
今まで、私の勤めている伊藤塾でも、中国の大学生や法律関係者と交流することがありましたが、やはりインテリ階層同士の交流に限られていたわけで、知らずに偏ったイメージを持ってしまっていたことに気付きました。「中国人=よく本を読んで物知りな人たち」というイメージがありましたが、もちろん全てがそうではないわけです。
ホワイトカラーが、冷暖房のきいた部屋で、座りっぱなしで作業をしているその間に、より少ない賃金で、労働者として外で一生懸命働いている人がたくさんいる。。。そんな事実すら、忘れてしまっているインテリ階層も多いのではないでしょうか。
施青さんや、他の労働者被害者の方も、お話を伺っていると皆さん一般に早婚ですね。高等教育の学校に行かない人は、早く社会に出ますし、早く結婚し、早くから子供を養うケースが多いです。なおさら、お金を儲けなければならない。しかし、階層に応じて人付き合いが限られているので、自分が難しい読み書きを出来ないだけでなく、普通は周りに勉強している人や、社会的地位の高い人や、知識階層がいないことが多いです。情報を知らないために損させられることが多かったりもします。
日本にいてさえ、階層の違う人とは分断されて暮らしているのに、今回のチチハル事件で、読み書きの出来ない労働者の方にも、支援の手が届いたことが私はすごいことだと思っています。そして弁護団が、言葉も違い、書面でのやり取りが出来ないにもかかわらず、一生懸命聞き取りと弁論準備をし、通訳の方々の並々ならぬ貢献もあって、裁判所にもきちんとアピールできました。この支援を、今後も維持拡大していきたいですね。そして、早く本当の意味での解決ができてほしいです。