Archive for 1月, 2011

ばっ~~かじゃね~の日経

金曜日, 1月 28th, 2011

チチハル控訴審第2回・・・2011年2月10日(木)  10:00~ 東京高裁101号法廷
敦化口頭弁論(原告来日)・・・2011年2月14日(月)  11:30~ 東京高裁705号法廷

大変更新が遅れまして申し訳ございません。もうすぐ、チチハル・敦化ともに、中国から原告をお招きしての公判が開かれます。一人でも多くの方の傍聴を、宜しくお願いいたします。

さて、2011年1月27日朝刊の日経に、「ウサギとカメラの物語」と題して、大久野島に渡ってウサギを取り続ける写真家ご夫婦のコラムが載りました。(ウサギの写真をクリックすると、ご本人のサイトに飛びます)

usagi.jpg

このブログを見てくださる方々は、「大久野島」というと「旧日本軍が毒ガスを製造していた危険な島」ということを、十分にご存知の方々かと思いますが、そんなこと何~~にも知らない人が、たくさん日経新聞を読んでいるわけです。

Wikipedia「大久野島」でも、未だに毒ガス汚染が土壌に残っていて立ち入り禁止になっている場所もある、と書いてあるくらいです。まだまだ毒ガス汚染土や汚染物質が残っていると考えるべきだと思います。無邪気にウサギを撮ろうと思ってやって来た人が、思わぬ事故でチチハルの汚染土で遊んでいて被害にあった子どもたちのように、一生障害を負って生きることになってしまわないとも限りません。

ウサギ写真家さんご本人が、サイトで公開している大久野島マップには、毒ガス資料館の存在が大きく書かれています。ウサギが好きでも、大久野島の毒ガス残存の危険を考えたらやめたいと思う人は、情報を見つけやすいようになっています。また、もちろんこの方ご本人は、毒ガス島であったことは十分承知の上で、それでもウサギが撮りたいので自己責任で大久野島に行っている、ということは良く分かります。

少なくとも、一写真家より、大手マスメディアの編集責任者は、いろいろな人が読んでいるということを考えて、よほど慎重な言論発信をしなければならない責任を負っていると思います。

日経新聞の記事のどこを読んでも、残存毒ガスの危険を考えましょう、それでもあえて行きたい人だけがウサギに会いに行ってください、という配慮は見られません。「ウサギの楽園、素敵な島です。だから行きましょう。」としか読めません。毒ガス製造の島だったことが小さく4行ぐらい書かれていますが、「当時の実験用ウサギが逃げて繁殖したというのは誤りである」と、あくまでウサギに関連することだけが書かれているだけです。

後で事件が起きてから騒いでも、人の命や健康は取り戻せないのです。そのことに、大手メディアがあまりにも無関心です。

チチハルも、そのうち一大リゾート地とか、人気ドラマロケ地とかができるんでしょうか。「○○の楽園、チチハル!!」とクリーンで楽しいイメージを喧伝すれば、毒ガス汚染地域の汚名は消えてうやむやにできる・・・。そんな風にお役所や権力者が考えるとしたら、これは恐ろしいことです。

なんだか暗~い気持ちで朝を迎えてしまいましたが、「大手メディアは当てにならないなあ」といういつもの感想で、私たちも地道な発信活動を粘り強く続けていこう!と思った次第なのでした。

神奈川県高座郡寒川町でも被害が!

木曜日, 1月 6th, 2011

控訴審第2回・・・2011年2月10日(木)  10:00~ 東京高裁101号法廷

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、新年から暗い・深刻な話題ではありますが、このブログは、深刻な問題について頑張って学びましょう!という場ですので、ぜひ関心を持っていただきたい、寒川の事件についてお伝えします。

寒川の事件の概要は以下です。

2002年9月26日、国土交通省さがみ縦貫道建設現場で作業員10数名が、びらん性毒ガス、イペリット、ルイサイト等の入ったビール瓶の破壊により、毒ガスの吸入・付着等で被災する事故が発生しました。工事現場は旧海軍の極秘の毒ガス製造工場「相模海軍工廠寒川本廠」の跡地で、2003年3月末までに806本の毒ガス入りの瓶が発見されました。国交省は2004年8月末日までに無害化処理を終えたと発表していますが、実際に処理されたのは、国交省管轄の現場橋脚の一部のみで、未だに付近一帯の危険性は除去されていません。 

毒ガスを浴び、吸入した作業員は、当初治療らしい治療も受けられず、自力で手探りの治療をしていました。国交省が「毒ガス被災事故」を発表したのは2002年11月になってからです。事故から1ヶ月以上も公表せず、負傷者に満足のいく治療すら行っていませんでした。現在、被害者は呼吸器・皮膚・神経障害と家族ぐるみでたたかっています。

国(環境省)も一応「国内における旧軍毒ガス弾等に関する取組について」という公式サイトを作っているんですね!(恥ずかしながら、今日まで存じ上げていませんでした・・・)

samukawa.jpg

↑ この画像は、寒川で実際に見つかった、毒ガス液の入っていたビール瓶です。

現在のところ、寒川などの国内の被害に関する「支援する会」などのような団体はないのですが、化学兵器CAREみらい基金で、カンパを募る動きがあるようです。決まりましたら、このブログでも情報発信させていただきます。皆様の温かいご支援を、宜しくお願いいたします。